経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

年末年始を挟んで2か月連続上昇の製造工業生産能力指数(平成27年1月)

平成27年1月末の生産能力は、指数値95.3、前月比プラス0.3%上昇と、2か月連続の上昇となりました。

生産能力指数が2か月連続で前月比上昇することはあまりなく、年に1回あるかないかです。

2008年以降では、09年の9~11月の3か月、11年の7,8月、13年の9~11月の3回だけです。

 

また、同じ期間で見ると、年末12月と年始1月は生産能力指数が連続低下するのが常です(08年末から14年末までの6回とも、09年12月が横ばいだった外は、全て2か月連続前月比低下)。
生産能力では、年度末、半期末そして暦年末に各工場における能力見直しが行われて、低下することがパターンなのですが、リーマンショック以降初めて、年末年始の生産応力が増加する動きを見せたことになります。

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 1月の生産能力指数の前月比上昇幅も現行基準のもとで2番目に大きいものとなっています。

 単月の前月比上昇幅が、0.3%上昇を超えるのは、近い時期でいうと平成25年、一昨年の10月の0.4%上昇があります。

 しかし、これは電子部品・デバイス工業における大きな能力見直しによる上昇であり、特例的なものと見られます。

 とすると、今年1月の生産能力指数の上昇幅は、平成25年10月の0.4%や同年9月の0.3%以来で、更にそこから遡るとすると、今年1月より大きい前月上昇幅は平成21年10月まで遡ることになり、余り見るとのない上昇幅であったことになります。

 リーマンショック後長期低落傾向にあった生産能力指数の前月比の動きとしては、今年1月は、初めて年末と年始を挟んでの連続上昇をみせ、その上昇幅も非常に高いものとなっているという特徴を見出すことができます。

  

◎能力・稼働率データ公表冊子

 

◎参考図表集

 

◎ポイント説明資料