経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

タクシー業と遊興飲食店(居酒屋さんなど)と第3次産業総合の指数を比較してみました

平成27年1月分の第3次産業活動指数について「持ち直している」という評価をご紹介いたしました。このエントリーに対し、タクシー業に携わられている方から、景気回復の実感がないというコメントを頂戴しました。
そこで、タクシー業とサービスビジネス全般の活動レベルの度合いを折線グラフで比較してみたのが、下のグラフです。

 

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タクシー業の指数は、リーマンショックというよりは、その前年のサブプライムローン問題が発覚して少し景気の勢いが悪くなってきた2007年後半に急に低下し始めています(景気全体の「山」は2008年2月)。
2010年頃から低下スロープの傾きは緩やかになりますが、大きな方向感としては低下傾向で推移しているようにグラフ上は見えます。


サービスビジネス全体を示す第3次産業総合の指数は、リーマンショックによって2008年後半にやはり落ち込みますが、そこから震災を挟んで緩やかな回復傾向で推移しています。
昨年の4月には、消費増税の影響で下方断層が生じましたが、夏場の低迷から昨年末には回復し、今年の1月は大きめの前月比上昇幅を見せています。

 

多少、サービスビジネス全体とタクシー業の推移に違いがあるようです。
今年1月の産業活動では、輸出に牽引された鉱工業生産と製造業の活発化に対応して対事業所向けサービスが活発になりました。そのため、私自身もそうですが、生活実感と経済指標との間に多少差が生じているのかも知れません。

 

ちなみに、理論的根拠は何もありませんが、タクシー業の業況と関連しそうということで、居酒屋さんなどの活動指標である「遊興飲食店」の指数についてもグラフに書いて見ました。


この業種についても、長期的に下方トレンドとなっていることが分かりますが、低下し始めるタイミングが、2008年後半なので、タクシー業とは少し違うようです。
いずれにせよ、輸出や対事業所サービスの好調さが、産業活動全般に広がって、タクシー業など広い業種に広まっていくことを期待したいところです。

 

◎3次指数ポイント資料

 

◎参考図表集

 

◎データ冊子

 

◎冊子の手引き