経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

卸売業と運輸業が牽引役となった平成27年1月の第3次産業活動指数の上昇

平成27年1月の第3次産業活動指数の前月比上昇への寄与が大きかったのは、「卸売業、小売業」と「運輸業、郵便業」という大分類業種です。いわば、商流と物流が良かったということになります。

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 「卸売業、小売業」の内訳では、小売業が2か月連続の前月比低下ですが、卸売業は2か月連続の前月比上昇です。卸売業の指数値80.5についても、平成25年暦年指数の80.7や同年の第4四半期の80.2と同レベルのものとなり、増税直後の急落から戻してきていると言えるかと思います。

 1月の卸売業の中では、「建築材料、鉱物・金属材料等卸売業」「機械器具卸売業」の上昇寄与が大きくなっています。

これは、化学製品や鉱物資源などの生産財の輸出入が1月に伸びたことが一つの要因で、3月6日に公表しています鉱工業出荷内訳表1月速報でみると、製造業の工程に原材料や中間部品として投入される生産財の輸入品供給が前月比7.6%上昇、輸出向け出荷が前月比12.7%上昇となっています。

生産財の国内向け出荷の前月比上昇幅は1.8%上昇(3か月連続)ですが、指数値は100を超え、平成25年の96.5、平成26年の97.7と比べて大部高くなっています。

鉱工業生産の1月の前月比上昇幅が大きかったこともそうですし、電子部品・デバイス工業の輸出が好調であったこと(前月比11.7%上昇)などが背景にあるものと思われます。

 他方、小売業は2か月連続の前月比低下です。1月については、「織物・衣服・身の回り品小売業」やホームセンターなどが中心となる「その他の小売業」の低下が目立ちます。

ともに、1月の平均気温が高かったことから、冬物衣料や防寒関連製品の売れ行きが悪かったようです。

 

 「運輸業、郵便業」については、鉱工業生産・出荷が活発で、卸売業のような企業間取引が活発であったことを反映して、前月比上昇ということになりました。

 この2業種の上昇寄与をあわせると1.0%ポイントとなり、3次指数全体の1.4%上昇のかなりの部分を説明しています。

 

◎3次指数ポイント資料

 

◎参考図表集

 

◎データ冊子

 

◎冊子の手引き