経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

1月の3次指数を引き下げていた業種として気になるのは「飲食店、飲食サービス業」の低下

今年1月の第3次産業活動指数の前月比は、プラス1.4%の上昇でしたが、それでも、全13業種のうち5業種が低下となっています。

とはいえ、極端に低下寄与の大きい業種はありません。1月の気温が高かったことから暖房需要が減った電気業や、金融商品取引業などが低下していました。

こと金融商品取引業については、昨年10月31日の追加金融緩和策で株式市場が活況を呈し、11月の金融消商品取引業の指数値は、161.4となりました。この指数水準は、現在の基準となる2003年、平成15年以降では、月次で3番目の高水準です(1番目は、量的緩和策の第1弾が開始された2013年5月、2番目は2007年8月で、この月はサブプライム問題やパリバ問題が発生し、株相場が大きく下落した月です)。

この水準が非常に高く、かつその後、12月、1月と商いの材料に乏しかったとされているため、季節調整済指数では2か月連続で低下しています。が、水準としては、まだ高水準です。

 

 低下業種に関して、多少気になるのは、「宿泊業、飲食サービス業」のうちの「飲食店、飲食サービス業」です。

「飲食店、飲食サービス業」は、増税直後には指数はむしろ上昇していました。

しかし、夏場以降指数水準が低下傾向となりました。昨年の9月と11月に天候の悪かった前の月からの反動、9月や11月が良かったというよりも、その前の月が悪かったことによる増加があるので、8月を底に回復基調にも見えましたが、今年の1月までを見ると、昨年の後半に指数水準がもう一段下がっているという様相です。

 

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後方3か月移動平均でみると、1月がここ2年ほどの最低値であり、天候が悪かった昨年8月から10月の低い水準を下回ってきています。

1月にこの業種を下に押し下げているのは、「食堂、レストラン、専門店」業態と「ファーストフード店及び飲食サービス業」業態です。

ファーストフード業態については、年末に値上げがあったり昨年中の各種のトラブルの影響が引き続き残ったりといったことから、1月は前月比▲3.6%低下となっています。

レストラン業態についても、昨年末からメニュー改定等による値上げの影響でお客様の数が減る傾向にあり、売上が伸びていないそうです。価格改訂ほどに売上が伸びないので、実質化すると低下ということになっています。

このため、この業態も前月比7.9%低下と方向感も芳しくないと同時に、前年同月比も▲7.1%低下と水準も下がっています。

個人向けサービスの代表として、外食サービスの今後の動向が気になります。
  

◎3次指数ポイント資料

 

◎参考図表集

 

◎データ冊子

 

◎冊子の手引き