経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

1月の第3次産業では、対事業所サービスが活発で、対個人サービスは今一つですが、観光関連は好調で、個人消費にはメリハリが見られます

今年の1月は対事業所サービスが活発で、対個人サービスは少し具合が悪いという様相です。

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1月の第3次産業総合の前月比1.4%上昇に対し、広義対個人サービスは前月比0.2%上昇と3ヶ月連続で上昇してはいますが、その上昇幅は小幅なものに留まっています。

特に、選択性の強いし好的サービスでは、前月比▲0.4%低下と2か月連続低下となっています。

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他方、広義対事業所サービスは、前月比2.3%上昇と、前月比横ばいの10月も含めて昨年の9月以来4か月ぶりの前月比上昇となりました。

この対事業所サービスの上昇を牽引しているのは、卸売業の全般のほか、実質的には広告収入の割合が相当あるインターネット附随サービス業や「その他の広告」です。

広告は、ビジネス活動に対する先行指標であるとか、統計的に検証すると遅行指標であるかと様々な評価はありますが、いずれにせよビジネスの活発化と連動していることは間違いありません。

そのような広告の中でも、いわゆる4媒体広告でない広告関連が伸びているのが、1月の特徴かと思います。

このように1月は、商流、物流、ネット系広告といった、典型的なビジネスサポートサービスが伸張する一方で、対個人サービス、特に飲食、衣料品小売といった、個人消費を象徴するサービスが悪かったということになります。


とはいえ、特別集計している観光関連産業の指数は104.4と高い水準となっています。

この指数値は、2003年以降で3番目に位置するものです。

トップは、昨年3月で各種の観光関連費用の前払いが集中した月ですので、例外中の例外ということになりますし、2番目も同年1月ですので、同様かと思います。

とすると、特殊な例外的要因のない月としては、過去最高の指数レベルになっており、リーマンショック前の水準(最も高い時で103台半ば)を超えています。

そういう意味では、個人消費には、メリハリが見られるようです。

 

◎3次指数ポイント資料

 

◎参考図表集

 

◎データ冊子

 

◎冊子の手引き