経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

今年1月の資本財の輸出向け出荷は、リーマンショック前の高い水準に戻している

平成27年1月の出荷内訳表の財別では、全ての分類について、国内向け出荷も、輸出向け出荷も前月比で上昇しています。

平成27年1月の輸出向け出荷では、生産財の上昇寄与が大きくなっており、生産財の輸出向け出荷指数は、2008年以降の現行基準の指数値で最高値(119.4)となっています。

次いで1月の輸出向け出荷の上昇への寄与が大きかったのは資本財ですが、輸送機械を除く資本財の輸出向け出荷指数も「2008年1月の136.0」を超えて、136.1の過去最高となりました。
生産財の輸出は、リーマンショック前の高い水準である110の線を1月には明らかに超えてきています。
資本財の輸出についても、120というリーマンショックのあった2008年9月前後に割り込み、それ以降なかなか突破できなかった線を1月には突き抜けています。

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 一方、国内向け出荷でみますと、輸送機械を除く資本財と耐久消費財の上昇寄与が大きくなっています。

資本財の国内向け出荷も耐久消費財の国内向け出荷も、昨年12月、今年1月と2か月連続の上昇となっているので、ともに方向感としては上昇方向、それも急角度のものとはなっています。

しかし、水準感は、資本財と耐久消費財で大きく異なります。
平成26年の耐久消費財の国内向け出荷指数は85.8ですので、1月の指数値90.0はその水準からすると高いものですが、2008年以降を俯瞰で見た場合に、それ程高い水準ということではありません。

これとは異なり資本財については、そもそも平成26年の輸送機械を除く資本財の国内向け出荷指数が113.9、前年比10.2%上昇と大きく上昇しています。
この113.9という水準は、2009年から2013年までの月次指数の最高値112.8(2011年11月)をも超えており、リーマンショック後の推移と比較すると明らかにレベルが上方シフトしていました。
今年1月のこの資本財の国内向け出荷指数は127.1、前月比12.3%とさらに急上昇となっています。
この指数値より高い指数は、2008年6月の129.5まで遡ります。

このように見ると資本財の1月の出荷は、国内向けも輸出向けも、「サブプライムローン問題などの影響で多少減少傾向に入っては居ましたが、まだリーマンショックによる急落に見舞われる前」の水準に戻っていることになります。

 

◎鉱工業出荷内訳表 結果概要

 

◎鉱工業出荷内訳表 データ冊子