経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

スカイラインチャートの3時点比較から見える情報・通信機器の「縮小」

経済解析室では、産業連関表を用いた分析も行っています。

今回は、産業連関表から作られる「スカイラインチャート」の3時点、平成12、17、23年の比較をしてみます。

スカイラインチャートは、1国の産業構造及び貿易構造を高層ビルの稜線に模した1枚の図として表したものです。

日本国内の最終需要を満たすために、国内でどの程度の生産が行われ、他方輸入に依存しているか、そして日本国内からどの程度輸出されているかについて、産業部門別の概観を1枚のビジュアルで観察することができるようにしたものです。

そして、それぞれの産業部門が輸入に依存しているのか、あるいは日本国内の調達で賄われているかを見ることで、それぞれの産業の国内基盤の強弱を見ることもできます。

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このスカイラインチャートの赤で示している縦棒部分が、「情報・通信機械」部門を表しています。

3時点の推移を見ると、この縦棒が「細く」「短く」なっています。

「細く」なっているということは、国内生産金額が縮小していることを意味します。

「細く」なっているということは、全体の需要額に比べて国内生産の比率が下がっていることを意味します。

100%という線が、国内生産と国内需要が見合っている、自給率100%の線ですので、産業全体の中で、自給率が下の方であることが分かります。

平成23年には、いわゆる製造業の中では、「パルプ・紙・木製品・繊維製品」の次に低い自給率となっています。

ほぼ10年前の平成12年には、自給率100%を超えていたこととは、隔世の感と言えるのかも知れません。

 

このスカイラインチャート分析とユニットストラクチャー分析という産業連関表をビジュアル化する手法で、日本の産業構造の変化について簡単に説明する資料をスライドシェアにアップしていますので、ご活用ください。

 

 
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