経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

平成26年は、輸出向け比率は上昇傾向、輸入比品比率は頭打ち

鉱工業出荷指数と貿易統計を再編集した「鉱工業出荷内訳表、鉱工業総供給表」で数量ベースの輸出向けや輸入品の比率が分かります。

平成26年の出荷内訳表で計算した輸出向け比率は19.8%で、総供給表で計算した輸入比率は23.7%となります。

両比率の推移を四半期単位で見てみると、その動きに多少違いがあることがわかります。

 

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輸入品の割合である輸入比率は、東日本大震災も上昇基調ではありましたが、震災時に瞬間的に急増、急落しています。
そして、2012年の後半に上昇して、その状態のまま推移している状態です。

輸出向け出荷の割合である輸出向け比率は、リーマンショック後の急落から震災前まで上昇基調にありましたが、震災時の国内生産不足からその比率が低下し、さらに、2014年第1四半期に駆け込み需要対応のために輸出余力がなくなって、さらに比率が低下しました。

しかし、輸出向け比率はそこから2014年の3四半期の間、上向きとなっており、リーマンショック後の最高値である震災直前の21.0%に近い状態になっています。

輸入品比率は少なくとも2014年の四半期の推移を見る限り、震災時の水準に近い24%で「頭うち」となっている印象です。

総じて言えば、輸入比率は大きく下がっている状況ではありませんが、「頭うち」感が出てきており、他方、輸出向け比率については、明らかに上方トレンドが生じているものと思われます。