経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

12月の稼働率は、指数101.8、前月比2.0%上昇となりました。

平成26年の稼働率指数は、消費増税の4月から8月まで5ヶ月連続で前月比低下が続きましたが、9月、10月と2ヶ月連続で上昇ました。
11月は、はん用・生産用・業務用機械工業や電気機械工業の大型製品、つまり受注型で生産の続きの変動の大きい業種が、10月の出荷増の反動で、3ヶ月ぶりに稼働率が低下しました。
しかし、12月には、鉱工業生産の前月比上昇とともに、稼働率指数も前月比上昇に戻りました。

対象14業種のうち、12月は11業種が稼働率前月比上昇、3業種が稼働率低下という結果になっています。

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12月の稼働率の上昇の牽引役となったのは、輸送機械工業です。
鉱工業生産において、「乗用車」の生産が前月比2.8%上昇の影響が強く出ています。

そして、かなり、影響度合いは落ちますが、情報通信機械工業、化学工業がそれに続きます。

 

情報通信機械工業の稼働率は、昨年2月以降、四半期末の9月とこの12月を除き、前月比低下が続いています。
稼働率の前年同月比も昨年の6月にマイナス▲12.5%低下を見せて以降、2割以上で3割近い減少を見せています。
12月の情報通信機械工業の鉱工業生産を先導した品目も受注型の企業向けの一括納入品と推測される外部記憶装置やノート型パソコンに限られています。
このため、12月の情報通信機械工業の稼働率の上昇は、こういった受注型製品の四半期末要因による一時的な上昇とみるべきかと思います。

 

他方、化学工業の稼働率については、3月末の設備廃棄による生産減少、春先から夏場にかけてのプラントの定期修理などにより、昨年2月から6月まで前月比低下が続きましたが、7月以降は前月比増加基調で続いています。
稼働率指数の前年同月比低下幅も小さくなる傾向にあります。このような状況での12月の稼働率指数の前月比3.3%という比較的大きめの上昇幅となっていますので、化学工業の稼働率は良くなっているといって良いかと思います。

 

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