経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

12月の第3次産業活動指数では、「金融業、保険業」が極端に悪いが、業種が全般的に悪い訳ではない。

12月の第3次産業活動指数の動きを業種別にみると、13分類中、5業種が低下、7業種が上昇、横ばい1業種で、業種数としては上昇業種の方が多い月となっています。

12月の第3次産業活動指数の低下への寄与が大きい業種は、「金融業、保険業」「生活関連サービス業、娯楽業」などです。

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特に、「金融業、保険業」の内の金融商品取引業の低下寄与が大きくなっています。
これは、10月末の金融緩和措置によって11月の株取引等が活発になりましたが、そこからの反動減ということできます。
また、ここ数年12月は金融取引高が上昇することが多い月なのですが、その例年の動きに比べると、11月に比べ12月の売買代金の伸びが小さくなっています。
このため、12月のこの系列の季節調整済み指数値は大きく低下しています。

この「金融業、保険業」の全体への影響度合いは、ほぼ第3次産業総合の前月比低下幅▲0.3%ポイントに匹敵するものでした。
よって、計算上は、この「金融業、保険業」の低下がなければ、サービス全体は前月並みになっていたことになります。

12月の前月比低下幅がそれ程大きくはないこと、上昇業種の数が多いことといったことから、全体的にはそれ程悪くない12月の第3次産業というようにも思えます。