経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

平成26年の鉱工業生産・出荷は、サービス(第3次産業)に比べると好調

2014年12月分のデータが先頃公表されました。このデータが揃ったことによって、鉱工業生産の1年分を振り返ることができるようになりました。

産業全体については、先週21日に11月分の全産業活動指数を公表しているところです。11月の全作業活動指数では、鉱工業生産と建設業活動の指数の低下を第3次産業活動、サービスビジネスの上昇が補って、前月比は3ヶ月連続の上昇となっています。

昨年1月から11月までの期間の合計の前年同期間との比較をすると、建設業はほぼ横ばいですが、鉱工業指数はやはり2%以上の伸びとなりますが、第3次産業活動は0.8%程の低下となっています。

日本の産業活動にしめる第3次産業、サービスビジネスの比重が大きいこともあって、11月までの段階では、鉱工業生産、第3次産業、建設業活動などを加重平均した全産業活動指数も前年同期間比で、▲0.1%程の低下になっています。

鉱工業生産と第3次産業(11月まで)の指数の推移を比較し易いようにグラフに描くと、その推移の形が、鉱工業生産とサービス関係で異なることが分かります。

 

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鉱工業生産は、1月の非常に高い水準から8月の昨年の最低水準まで、下がった後、9月以降に大きく回復方向に動いています。
一方、サービスビジネスである第3次産業活動指数は、1,2月も余り高い水準ではなくて、3月に上昇後、4月に一気に下落し、その後の回復の動きが鉱工業生産の9月以降に比較して緩やかです。

鉱工業生産が9月以降V字回復を見せる一方で、第3次産業活動は少し回復すると横ばいという動きを見せ、階段を一段一段上がるような動きとなっています。

このように、サービスと鉱工業で昨年の回復の勢いに大きな差があり、前年との比較という視点からは、鉱工業に比べてサービスの回復の悪い1年ということになるのかもしれません。