経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

前月比、前年同月比、前期(四半期)、そして前年比で上昇となった12月の鉱工業生産

平成26年12月の「生産」は,季節調整済指数98.9で,前月比1.0%上昇と2ヶ月ぶりの上昇となりました。

先月12月の生産予測調査における12月見込みの前月比は、3.2%上昇という予測になっていました。伸び幅自体は大きく低下しましたが、12月の鉱工業生産は予測通り前月比プラスとなっています。予測調査の結果は、上振れすることが多いので、その分を割り引くと、丁度前月比1.0%前後でしたので、その通りの結果が出ていることになります。
12月の前年同月比もプラス0.3%上昇と3か月ぶりの上昇となっており、方向感だけでなく、水準も上がってきています。

平成26年の生産指数は、指数値99.0となり、前年比2.1%上昇となりました。

一昨年の平成25年はその前年末を景気の底として上昇基調の年でありましたが、平成25年前半の鉱工業生産の水準自体は高くはなく、年央以降、特に9月以降に生産が伸びるに留まるという年でした。

平成26年の第1四半期は消費増税前の駆け込み需要期待もあり生産が急伸し、リーマンショック後の最高値を見せました。
4月には確かに生産は落ち込みましたが、5月以降の生産低下のスピードは必ずしも大きいものでありませんでした。
とはいえ、出荷は回復することなく、8月まで生産は低下を続けました。

9月以降は、「電子部品・デバイス工業」や「はん用・生産用・業務用機械工業」あるいは電気設備類の輸出増加もあって、生産が回復してきています。

このように平成26年の鉱工業生産は、年後半の生産水準の低下を年前半の生産水準の相対的高さが補った結果、前年比で2.1%上昇となっていました。

なお、昨年の第4四半期、10―12月期の生産は、前期比1.8%上昇と3期ぶりの前期比上昇となっています。

 

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