経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

2014年の鉱工業生産を牽引した上位2業種の稼働率の状況

平成26年の鉱工業生産の前年比上昇を牽引した「はん用・生産用・業務用機械工業」や「電子部品・デバイス工業」の11月までの稼働状況は非常に高い水準となっています。両業種とも、稼働率指数が1月から11月まで連続して、前年水準を上回っています。

こういった高い稼働状況を受け、「はん用・生産用・業務用機械工業」の11月末の生産能力指数は、前年同月比1.2%上昇となっており、製造工業全体の生産能力指数が4年以上もの期間毎月前年水準を下回る状況で推移していることと好対照となっています。
特に、昨年の後半はこの業種の生産能力指数が増加傾向で進んでいます。

近時、「国内回帰」という言葉が良く聞かれるようになっていますが、はん用・生産用・業務用機械工業の場合、必ずしも生産拠点の海外展開が進んでいる産業とは言えないので、この生産能力指数の動きが、海外の当該業種の海外拠点を閉鎖して、日本に戻ってくるということを直ちに示すものではありません。

とはいえ、はん用・生産用・業務用機械工業については、稼働状況や生産能力の動き、さらに第4四半期になって増加基調となっている輸出の動向などを鑑みると、この業種の動向には要注目かと思います(国内向け出荷も、平成25年の指数値を1月から11月まで超えているので、国内向け出荷も伸びている)。

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