経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

航空機部品と軽乗用車が平成26年の輸送機械工業の生産前年比上昇を先導(上昇寄与順位3番目)

鉱工業生産の前年比上昇に3番目に寄与している業種である輸送機械工業の生産を増加させた品目は、航空機用機体部品や軽乗用車でした。

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輸出のウェイトが相対的に高い航空機用機体部品とほぼ内需の軽乗用車が、平成26年の輸送機械工業の生産を牽引していたということになります。

輸送機械工業では、生産能力指数が前年水準を割り込む状態を続けていますが、稼働状態は昨年の1月から11月まで好調な状態で推移しています(稼働率指数の原指数の1月から11月までの平均は106.4程度。平成25年の99.7に対しては前年比6.7%上昇)。

出荷内訳表の11月分まででは、輸送機械工業の輸出は、北米の寒波による自動車販売の一時的な低下や4月以降に海外生産拠点が本格化したことなどもあり、輸出は平成25年平均の水準に到達する月が少ない(2月と10月のみ)こともあり、輸送機械工業については、昨年は年を通して余り好調ではなかったようです。

生産が前年比増で稼働状況が改善していながら、輸出が前年比で芳しいとは言えず、生産能力も減らしている状態という意味では、輸送機械工業、特に自動車工業における「国内回帰」は、昨年末までの数字上では見えてきていないということになるようです。