経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

12月の在庫率は前月比で低下しているが、在庫レベルはまだ高い水準。

2014年12月の鉱工業出荷は、季節調整済指数98.3で、前月比1.1%上昇と、生産と同様に2ヶ月ぶりの上昇となりました。

在庫指数は、指数値112.0、前月比▲0.4%低下と2か月ぶりに在庫水準を下げています。

出荷上昇、在庫低下ということで、出荷何ヶ月分の在庫をメーカーが持っているのかを示す在庫率指数は、12月に3か月ぶりに低下しており、その低下幅は▲4.1%低下と大きめになっています。

とはいえ、下の一つ目の図である在庫循環図では、在庫を大きく削減する局面というよりは、在庫が未だ積み上がる局面にあります。
また、下の二つ目の図である出荷在庫バランスのグラフでも、まだ在庫が出荷に比べて高すぎる度合いが増している状態です。

12月自体では、生産増の元で在庫減となっており、在庫率も下がっているので、在庫調整が進む方向とはなっていますが、生産、出荷のレベルに比べて、在庫の水準が劇的に下がっているとまでは言えないと思います。

なお、平成26年通年の出荷指数は98.4で、前年比1.5%上昇となっており、年をならすと、出荷は増えていました。
特に消費増税前の第1四半期の前年同期比が高く、この上昇分によって、年央、特に6月から8月の出荷の低迷が補われた形になります。

この出荷の前年比上昇を先導したのは、生産と同様に、「はん用・生産用・業務用機械工業」「電子部品・デバイス工業」で、品目についても似かよった状況です。
この2業種の出荷指数は、ほぼ1年間毎月前年同月水準を上回っており、通年で好調でした(電子部品・デバイス工業の5月と7月の出荷指数を除く)。

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