経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

1月の生産見込みは高い伸びを見せているが、昨年1月の生産実績からは、かなり抑制されている

製造工業生産予測調査の今年1月の生産見込みと昨年1月の生産実績と比較した前年同月比を見てみると、製造工業全体では、▲2.7%低下となっています。
1月の水準は昨年の実績からすると、決して高いものではありません。

業種でみても、「はん用・生産用・業務用機械工業」と電子部品・デバイス工業を除く、9業種では、前年水準までの生産はしないという見込みとなっています。

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勿論、昨年1月というのは、消費増税前の駆け込み需要見込みで生産がピーク(それもリーマンショック後の最高値)となった月ですので、そこまでの生産をしないのは当然ではあります。

とはいえ、前年の生産水準から、見込み値を落としているという点からすると、今年1月の生産見込み前月比6.3%上昇というのは、生産を抑制しつつも、示し値得る数値ということになります。
この1月見込みがそのまま実現することはないとしても、比較的近い結果が出ル可能性も低くはないということなのかもしれません。

この予測指数の前年同月比を業種別ではなくて、財別分類でみると、資本財(輸送機械除く)と非耐久消費財は、前年1月実績よりも高い生産見込みとなっており、鉱工業生産財は前年並みとなっています。
一方、耐久消費財、建設財は前年比1割低下の生産計画となっており、家計が関係する投資的な財の生産見込みが押し並べて低くなっていることが分かります(住宅建築活動は、目下過去最低レベルで推移しています)。