経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

11月の国内製造業で、稼働状況が良かったのは、素材型業種、生産財産業

2014年11月の製造工業稼働率指数は全体としては前月比▲0.8%のマイナスでしたが、化学工業の前月比横ばいのほか、4業種では、前月比で稼働状況が前月比で上昇していました。 

前月比で、稼働率指数が上昇したのは、「窯業・土石製品工業」「パルプ・紙・紙加工品工業」「鉄鋼業」「電子部品・デバイス工業」の4業種です。

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この内、電子部品・デバイス工業を除く3業種と化学工業は、素材型業種となり、加工型業種と対比されます。11月は、素材型業種の稼働状況が良かったことになります。

また、これらの業種は、もちろん最終需要財も作っていますが、製造業の中間投入となる生産財を作っている産業です。生産財の生産は前月比0.9%上昇、出荷は0.6%上昇となっており、鉱工業全体の生産・出荷が前月比マイナスであることと好対照となっています。

ちなみに、鉱工業指数に占める生産財のウェイトは、全体の一万に対して5050で、半分ですので、逆に言えば最終需要財業種の生産や稼働状況は相当悪かったということを示唆します。

鉱工業出荷内訳表でみると、生産財は、国内向け出荷も輸出向け出荷も前月比プラスですが、生産財全体の出荷増加に対して、輸出向け出荷の増の寄与が大きくなっています。

まとめると、11月の稼働率指数は、製造工業全体としては前月比マイナスでしたが、素材型業種、生産財業種の稼働状況は良好で、前月比で大きくプラスになっています。その背景には、生産財の輸出の好調さがあるものと推測されます。

 

 

 

2014年11月分の製造工業生産能力・稼働率指数を公表しました。 - 経済解析室

 

 

11月の稼働率指数は、前月比低下 - 経済解析室

 

 

11月分の鉱工業指数の確報も公表しています。 - 経済解析室