経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

11月の全産業活動指数を振り返って見ると、フローは回復しつつあるが、ストックの増加には結びついていない状況

平成26年11月の全産業活動指数は、3か月ぶりに前月比で上昇となりました。

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 非耐久消費財の生産や、個人向けのサービスビジネス、特に、娯楽サービスや飲食サービスが11月の全産業活動の上昇を生み出しています。
他方で、耐久消費財生産や住宅建築は引き続き低調に推移しており、家計の投資的な経済活動に向けられる産業活動は、なかなか回復の道筋が見えてこない状況でした。

企業向けの産業活動という点では、生産財の生産は、輸出が堅調ということもあり、11月前月比で上昇となりましたが、投資的な目的使われる投資財の生産は低下していました。
広義対事業所向けサービスは11月、前月比で低下しており、確かに、投資への関連性の高い専門サービス業の低下幅を大きくなっていました。

企業向けの財サービスは、本来企業活動から派生的に需要されるものであるので、全産業活動指数が前月比で上昇しているときには、増加しても不思議ではないところですが、企業の投資に関係する財サービスが11月は不活発(建設活動指数における、民間の非住宅建築と土木については、11月はほぼ横ばい)となりました。
いわば、フローの企業活動は一定の活動量をみせていたが、ストック面の増強に関連する企業活動は伸びなかったということになります。

産業別では、鉱工業生産、建設業活動の11月の低下を、第3次産業活動が補って、全産業活動指数は前月比上昇となりました。
また、個人、企業ともにフローの経済活動は盛んでしたが、その時点における需要が後々まで影響する投資的な活動に関連する産業活動は今一つの月であったことになります。

 

 

3か月ぶりに前月比で上昇した、全産業活動指数 - 経済解析室

 

 

公共土木活動の低下により、4か月ぶりの前月比低下となった建設業活動指数 - 経済解析室