経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

11月の稼働率指数は、前月比低下

11月の稼働率は、指数99.8、前月比▲0.8%低下となりました。稼働率指数は9月、10月と2ヶ月連続で上昇していましたが、11月は3ヶ月ぶりに稼働率が低下しました。
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html

 

対象14業種のうち、9業種が稼働率低下、4業種が稼働率上昇、横ばい1業種という結果になっています。

11月の稼働率が下がったのは、「はん用・生産用・業務用機械工業」や「輸送機械工業」「電気機械工業」です。
「はん用・生産用・業務用機械工業」の鉱工業生産では、半導体製造装置(や機械プレス)などの生産が低下し、「電気機械工業」の生産では、一般用タービン発動機(や非標準変圧器)などの受注型の設備製品の生産が前月比で低下しています。
こういった品目は、10月の生産上昇寄与の大きい品目でしたので、その反動が出ていることになります。

この「はん用・生産用・業務用機械工業」や電気機械工業については、12月以降の生産予測指数の前月比伸び率も高くなっており、稼働状況の変化の上昇下降の変化が大きい業種ですので、多少ならして評価する必要があります。

この2業種の稼働率指数を3か月平均で見てみると、8月以降稼働率指数は上昇傾向で推移していますので、11月単月の稼働率の低下についても割り引いて見る必要があると思います。

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また、輸送機械工業については、鉱工業生産を見ると、普通乗用車や航空機用機体部品の11月の生産は上昇していましたが、軽乗用車や小型乗用車、バスや普通トラックの生産が前月比で落ち込んでいたことにより、稼働状況が少し悪くなっていたようです。

稼働率が上昇したのは、「窯業・土石製品工業」「パルプ・紙・加工品工業」「鉄鋼業」といった素材型業種と「電子部品・デバイス工業」です。

素材型業種については、定期修理が大凡終わってきたタイミングであることとともに、鉱工業総供給表を見ると、輸入品供給が減少傾向となってきています。
多少、輸入低下の影響で国内事業所の稼働状況に影響が出てきているのかもしれません。