経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

足下では、海外現地法人の設備投資の伸びは鈍化傾向

昨年末に私ども経済解析室ではなく、経済産業省・調査統計グループの企業統計調査室から、「海外現地法人四半期調査 平成26年7-9月期)」の結果が公表されました。

この調査では、日本企業の海外現地法人の設備投資額についても調査しております。この結果と日本企業の国内設備投資を比較することで、日本企業の国内設備投資と海外設備投資のどちらに「勢い」があるのかが分かります。

http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/genntihou/result-1/h26/pdf/h20141224d.pdf

 

この「勢い」をグラフにしたものが、下記のグラフ2枚です。

 

1図は国内・海外の設備投資額を散布図にしたもので、2010年から明らかに海外設備投資額が急増し、国内設備投資額の動きとは全く違う動きとなっていました。
しかし、2014年第2四半期に入って、国内設備投資額が多少右方へと動き増加している一方で、海外設備投資が横ばいでの動きに遷移していることがはっきりと見て取れます。

 

2図は、海外設備投資比率ですが、昨年初頭をピークにして、トレンドとしては、海外比率が下がりはじめていることが分かります。

 

昨今、日本の製造企業の国内回帰についての報道がなされておりますが、日本の製造業企業の海外設備投資が、国内が必ずしも低下していない状況の下で、鈍化しつつあることが示されているデータが、この調査から得ることが出来ます。

とても興味深いと思われましたので、ご紹介させていただきました。

 

海外現地法人四半期調査につきましては、下記URL先をご高覧いただけると幸いです。

◎ニュース・リリース
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/genntihou/result-1/h26/pdf/h20141224a.pdf

◎結果概要
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/genntihou/result-1/h26/pdf/h20141224b.pdf