経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

10月の産業活動全般を踏まえた、11月の鉱工業活動の評価です(ほぼ確実に3四半期連続低下は避けられた模様)

11月分の鉱工業指数の動きについて、全体をまとめたご説明をしたいと思いますが、その前提として、まず10月の産業全体の動きについてご紹介いたします。

10月の全産業活動指数は、鉱工業生産指数と建設業活動指数は前月比で上昇していましたが、サービスビジネスの活況度合いを示す第3次産業活動指数が低下していたことにより、前月比で▲0.1%低下となっておりました。
9月のv字回復が、サービスビジネスの活動量の低下によって維持できなかったことから、10月も生産増を維持した鉱工業生産が、11月もその好調さを維持し、サービスビジネスの低下を補うかどうかが注目されました。

結果的には、11月の鉱工業生産は、10月に生産出荷が好調であった受注型の設備類の反動減のために、前月比で▲0.6%低下と3か月ぶりに前月比低下となりました、

とはいえ、在庫を減らして生産・出荷を増加させている輸送機械工業、7月以降5が月連続で生産を上昇させている電子部品・デバイス工業といった生産が底堅い業種もあります。

11月の生産の低下は、一重に、月々の生産の方向性が変動する大型の受注品目によって動かされた「はん用・生産用・業務用機械工業」の生産低下によるものです。
こういった系列については、前の月が好調であれば、翌月は反動減で低下するものでありまして、それを「ならして」評価する必要があります。ならせば(3月移動平均、2月後方移動平均など)、11月の「はん用・生産用・業務用機械工業」の生産指数はここ2月ほど上昇傾向で推移していることとなります。

また、「はん用・生産用・業務用機械工業」の影響を除くと、11月の鉱工業生産は悪くはありません。

このような指数の変動を踏まえ、11月生産の基調調判断については、「一進一退」とその判断を維持したいと思います。

 

なお、10月の指数値98.4、11月の速報値97.8からすると、12月に相当極端な前月比低下を見せない限り、7-9月期の生産指数の値96.7を10-12月期の指数値が下回ることはなくなったものと思われることを付言したいと思います。

 

全産業活動指数10月分については、こちらをご覧ください。

2014年10月 全産業活動指数

   

・公表冊子
http://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/b2010-201411sj

 

・図表集
http://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/b2010-201411refsj

 

・ポイント抜粋
http://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/iip11