経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

先行きは強気でも、11月は鉱工業生産の水準は低めで、前月比低下

先日公表しました、平成26年11月の鉱工業生産指数は,季節調整済指数97.8で,前月比▲0.6%低下と3ヶ月ぶりの低下となりました。
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result/pdf/press/b2010_201411sj.pdf

 

先月11月の生産予測調査における11月見込みの前月比は、2.3%上昇という予想になっていました。
しかし、11月実績の速報では、前月比低下となり、先月初頭の予測とは異なる結果となりました。

指数値97.8は、丁度昨年の第3四半期、7-9月期の指数値と同じです。
多少駆け込み需要も始まっていた可能性のある昨年の同時期より前、昨年秋口の水準となっており、前年同月比では、▲3.8%の低下となりました。

確かに、昨年の9月以降の生産水準は高くなっていましたので、10月段階から再び鉱工業生産が、前年水準からマイナスとなったのは仕方がない面があります。

とは言え、まだ生産のレベルとしては、高いとは言いにくいところです。

今年1-3月期の時期の102台の生産指数の水準とは比較にはならないとは思いますが、一昨年の4月の前回の「景気の山」の時期の100.6~101.5からすると、やはり生産指数の水準は些か低いといわざるを得ません。

 

とはいえ、日本の製造業においては、4年以上にわたって生産能力の前年同月比低下が続いており、生産キャパシティーが減少しています。
平成22年末の99.9から今年の10月94.9まで、この4年ほどの間に5%も生産能力が低下しています。
このため、10月段階での稼働率指数は100.6となっており、昨年の同じ時期よりも稼働状況は高くなっています。
11月も、この状況には大きな変化は生じていないと思われますので、生産低下ほどには稼働率は下がっていないものと思われます。

なお、11月分の生産能力指数、稼働率指数は、来年1月19日に提供させていただきます。

  

・公表冊子
http://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/b2010-201411sj

 

・図表集
http://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/b2010-201411refsj

 

・ポイント抜粋
http://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/iip11