経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

10月の輸出向け出荷の好調を持続できず、11月の鉱工業出荷は低下

先日公表しました鉱工業出荷指数の変化が、「国内向け」と「輸出向け」どちらによるものなのかに関する説明です。
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result/pdf/press/b2010_201411sj.pdf

 

経済解析室では、出荷指数と貿易統計を再編集して、国内向け出荷と輸出向け出荷を比較できる鉱工業出荷内訳表という指標を作成しております。
この出荷内訳表で見てみますと、9月の出荷の急増は、国内向け出荷の急増によるものでした。
そして、9月からさらに上昇した10月の出荷を先導したのは、輸出向け出荷でした。10月の国内向け出荷は、実は前月比で低下していました(国内向け出荷▲1.1%、輸出向け出荷7.9%。ウェイトはほぼ4:1なので、出荷全体の上昇に対する寄与も、輸出向け出荷が倍近くある)。

11月の国内向け出荷と輸出向け出荷の違いの詳細については、来年1月9日に公表する出荷内訳表11月分を見る必要があります。

とはいえ、先日財務省から公表されている11月分の輸出数量指数を拝見すると、前年同月比が▲1.7%低下となっているほか、季節変動を考慮しない単純な前月比で▲8.9%低下で、昨年11月の前月比が▲2.9%であったことからして、季節調整を考慮に入れた輸出数量指数の前月比も低下していたものと思われます。

このようにみると、11月の出荷においては、10月の出荷の伸びを主導した輸出向け出荷が減少して、10月の低下から必ずしも大きく回復していないものと思われる国内向け出荷(本日公表の商業販売統計でも、商業販売額の季節調整済前月比は、▲2.3%の減少となっています。卸売業は同▲1.9%の減少、小売業は同▲0.3%の減少となっており、11月の国内商業売上げは余り良くありません)とも相まって、11月の出荷の前月比▲1.4%低下につながっているものと思われます。

いずれにせよ、来月9日の出荷内訳表の結果をみて、11月の内外需については確認していきたいと思います。

ちなみに、出荷内訳表については、こちら
http://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/ss-42371682
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/utiwake/result-2/pdf/b2010_blnc.pdf

商業販売統計については、こちら
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/result/pdf/h2sshodo.pdf

をご覧ください。

 

 

・公表冊子
http://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/b2010-201411sj

 

・図表集
http://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/b2010-201411refsj

 

・ポイント抜粋
http://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/iip11