経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

輸送機械や電子デバイス関係の生産、出荷は堅調だった11月の鉱工業指数

先日公表しました鉱工業指数11月分において、生産が上昇した業種についての説明です。
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result/pdf/press/b2010_201411sj.pdf

11月の鉱工業生産は前月比マイナスでしたが、15業種中7業種は生産上昇業種でした。

 

この生産上昇業種については、電子部品・デバイス工業がスマホのパーツである液晶素子を中心に生産・出荷を増加させていました(出荷の上昇寄与が小さいが、これは先々の輸出出荷待ちのために「作り貯め」しているためであり、電子部品・デバイス工業の在庫増は、その意味では積極的なもの)。

輸送機械については、普通乗用車を中心に生産・出荷は伸びており、それに付随して関連部品の生産・出荷も伸びています(他方、在庫は軽乗用車、小型乗用車が在庫削減のための生産調整に入っており、このため輸送機械工業としての生産出荷は今一つとなっている。また、船舶の11月の輸出は大きく低下しており、この影響が出荷に出ている)。

総じて言えば、11月の生産・出荷は、10月に生産・出荷が好調であった大型の受注品目の短期的な反動減によるもと言えることは、生産低下業種を見るとお分かりいただけるかと思います。

とはいえ、輸送機械工業や電子部品・デバイス工業が生産を前月比で上昇させていること、生産低下寄与が「はん用・生産用・業務用機械工業」に集中していることなどを加味すると、生産の基調がそれ程弱いということではないものと思います。

 

・公表冊子
http://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/b2010-201411sj

 

・図表集
http://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/b2010-201411refsj

 

・ポイント抜粋
http://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/iip11