経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

2015年1月は、「輸送機械工業」等の生産増が予測されている

先日、鉱工業指数11月分速報とともに公表いたしました、12月実施の製造工業予測調査の業種別の動きです。
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result/pdf/press/b2010_201411sj.pdf

 

12月の生産見込みを上昇させているのは、「はん用・生産用・業務用機械工業」や情報通信機械工業などです。
これらの業種の12月の生産見込みについては、この2業種は11月調査の段階では、12月はマイナス予測であったこと、実現率のマイナスが大きい業種であることからして、11月に予定されていた生産分が12月に延期になっていることが分かります。
調査にご協力いただいている事業所の方からも、そのようなお答えを頂いているところです。勿論、新規の海外からの受注などがあって、12月以降生産が増える見込みというお話もありますが、11月からの生産のずれ込みというお答えが多いという印象です。

目下、「はん用・生産用・業務用機械工業」や電気機械工業の大きめの受注品目が鉱工業指数の生産・出荷の変動要因となっていますが、こういった大きめの設備類が目下の製造業のビジネス活動のコアとなってきています。
こういった品目は、どうしても諸事情によって納期が変化するので、予測と実績の乖離が大きくなる面があります。

他方、来年1月予測の上昇に寄与しているのは、「はん用・生産用・業務用機械工業」や輸送機械工業などです。

 

 

「はん用・生産用・業務用機械工業」については、納期の後ろ倒しや新規受注があったことによる生産の増加ということで、基本的には12月と同じ状況で、「見えている需要」があるということになります。

ただし、それが実際に来年の1月の生産として結実するかどうかは、客先の納期設定しだいという面があることは、ここ数ヶ月の「はん用・生産用・業務用機械工業」の実現率からすると、要注目といえましょう。

輸送機械工業については、特に1月の前月比を8.9%上昇と予測されています。輸送機械工業の場合には、「はん用・生産用・業務用機械工業」と異なり、予測からの実績の下方への「ずれ」幅が小さくなっています。
よって、このままの伸び率が実現するということはないものと思いますが、それなりの生産の伸びは実現し、全体を押し上げるものと思われます。

 

・公表冊子
http://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/b2010-201411sj

 

・図表集
http://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/b2010-201411refsj

 

・ポイント抜粋
http://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/iip11