経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

2014年10月の全産業活動指数は、鉱工業、建設は前月比プラスでが、サービスの低下により、2ヶ月ぶりの前月比低下

先週の金曜日19日に、2014年11月分の全産業活動指数を公表しております。
全産業活動指数とは、鉱工業生産指数、第3次産業活動指数、そして建設業活動指数等を加重平均して、日本産業活動の月々の変動を供給側から大まかに総覧する指標として作成されています。

さて、平成26年10月の全産業活動指数ですが、指数値96.8(2005年平均100)、前月比▲0.1%低下と、2ヶ月ぶりの前月比低下となりました。
9月は、鉱工業生産の前月比増加幅が大きく、全産業活動指数を大きく押し上げていました。

しかし、10月は鉱工業生産指数は9月の水準を維持しましたが、第3次産業活動指数が前月比▲0.2%低下となり、全産業活動指数の足を引っ張ってしまいました。

3次指数の低下の背景には、10月の天候要因があります。特に、被服関係の卸小売業が9月に比べて大きく低下していること、外食サービスやゴルフ場など天候が客足に大きく響く系列の低下が目立つことなどから、9月と10月の気温の平年差の違いや月前半の台風の上陸が響いています。

今年の第2四半期、第3四半期の全産業活動指数は96.1でしたが、それに比べると、10月の指数値は前月比低下とはいえ、96.8とまだ高い水準を維持しています。第4四半期の最初の月の指数値としては、4月以降の半年間に比べると高い出発地点からこの第4四半期ははじめることが出来たことになりますので、10-12月期の年末にかけての回復ぶりを期待したいところです。

前年同月比で見ると、10月は前年同月比▲1.0%低下であり、4月以降7か月連続の低下ということになりました。とはいえ、昨年の10月の全産業活動指数の前年同月比は1.8%プラスでありました。また、建設業活動指数を見ても、前年同月比は14。4%プラスでした。昨年の10月は多少、増税前の駆け込みの影響が(経過措置の影響で住宅関連を中心に)出始め、産業活動が高い水準担って着始めていた時期でした。その高い水準からの前年同月比低下であるので、▲1.0%低下とはいっても、その分割り引いて評価すべきかと思われます。

 

全産業活動指数の公表資料をスライドシェアにアップしておりますので、ご活用ください。