経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

日本の産業の自給率を簡単にビジュアル化できるスカイラインチャート(延長産業連関表分析その3)

経済解析室では、5年ごとに作成される基本表とは別に、ほぼ毎年(簡易)延長産業連関表を作成公表しています。

最新版である、平成24年の(簡易)延長産業連関表で様々な分析が可能となります(その3)。

産業連関表を用いると、輸出入と国内生産活動を一つのチャートに描いた「水塊ラインチャート」を描くことができます。
スカイラインチャートは、産業連間表のデータをさらに加工する図であり、国内生産額+輸入額(総供給)=国内需要額+輸出額(総需要)を部門毎に棒グラフとして、国内需要額100%として図示したものです。

 

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この図でいう国内生産には、中間投入分も含まれていますし、国内需要には中間需要分も含まれていますので、GDPのような付加価値とは異なる、産業活動全般についての国内活動と海外とのやりとりの関係を把握することが可能となります。

平成24年の簡易延長表から、平成24年分のスカイラインチャートを見てみます(スライド資料の3,4ページ又は解説資料の24ページをご覧ください)。

このチャートにおいて、100%の太線に比べて、棒グラフの高さが高いものは、国内需要以上に総供給があることを示しており(輸出割合が高い)、その棒グラフの上部の色の濃い部分が長い産業は輸入が多い事を示しています。

このような視点から、各産業、特に海外とのやりとりの多い製造業について見てみると、「乗用車」、「その他の自動車」、「一般機械」などでは、100%の太線との関係で、棒グラフの色の境界線が大きく上にずれており、自給率が100%を大幅に上回っていることを示しています。
つまり、輸出割合が高いことになります。

また、濃い網掛け部分が大きい「衣服・その他の繊維既製品」、「電子計算機・同付属装置」などでは、輸入割合が高いことが分かります。
なお、「電子計算機・同付属装置」は輸入割合が高いことに加え、輸出割合も高いことから、いわゆる産業内貿易の多い分野であるということが出来ますし、これは通信機械・同関連機器でも同様かと思います。

経済解析室の作成している平成24年の延長産業連関表の説明スライドと解説をスライドシェアにアップしておりますので、ご活用ください。

◎スライド資料

 

◎解説資料

 

解説資料については、こちらからもダウンロード可能です。
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/kanieio/result/result_13/pdf/H24H23reportj.pdf