経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

投資の存在感が下がり輸出に依存する生産誘発(延長産業連関表分析その9)

経済解析室では、5年ごとに作成される基本表とは別に、ほぼ毎年(簡易)延長産業連関表を作成公表しています。

最新版である、平成24年の(簡易)延長産業連関表で様々な分析が可能となります(その9)。

この延長産業連関表で、国内の最終需要項目ごとに、どの程度の生産活動を生み出しているのかを分析することができます。
この生み出された生産活動を「生産誘発」と言います。

この生産誘発を平成24年延長表と平成17年基本表で比較してみます。

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すると、生産誘発額の合計は、国内生産額が減少しているので、減少しているのは当然なのですが、その中で、輸出による生産誘発額は2%程増加しています。

また、誘発依存度の変化を見ると、消費、輸出の構成比は1%程上昇している一方で、投資、特に民間資本形成の構成比が2%強低下しています。

生産誘発においては、輸出の存在感が大きくなり、投資の存在感が低下しているということになります。

この背景には、誘発係数の変化があり、誘発係数は全体として下がっているのですが、平成17年当時は、消費1.54、投資1.82、輸出2.19と、消費と輸出の中間に投資が位置づけられていまし。平成24年でみると、消費1.50、投資1.64、輸出2.09と、投資と消費の誘発係数が近寄ってきているという特徴が見出されます。

経済解析室の作成している平成24年の延長産業連関表の説明スライドと解説をスライドシェアにアップしておりますので、ご活用ください。

◎スライド資料


◎解説資料

 



解説資料については、こちらからもダウンロード可能です。
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/kanieio/result/result_13/pdf/H24H23reportj.pdf