経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

10月は、稼働率が続伸、生産能力は低下

先日、10月分の生産能力指数、稼働率指数を公表させていただきました。

10月の稼働率は、指数100.6、前月比0.7%上昇となりました。
稼働率指数は9月に、6ヶ月ぶりに前月比で上昇することとなりましたが、10月も9月の高い生産水準が維持されたので、稼働率は前月比で上昇となりました。

指数値が100という基準年の値を超えたことそれ自体では特別な意味がある訳ではありませんが、駆け込み需要向け対応が本格化する直前の昨年の第4四半期、10~12月期の稼働率指数が100.2であり、この水準を10月は上回ってきています。

鉱工業生産指数は10月98.4で、昨年の第4四半期の指数値が99.6ですので、生産量はまだ昨年レベル(あるいは平時の高い水準)には戻っていません。
これは、生産能力指数は下がり続けているためによるものです。
生産量の回復以上に稼働状況の回復は早いようで、やはり夏場の低迷を払拭しているようです。

なお念のために申し上げれば、増税後の強気の生産活動が続き、結果的に在庫が積み上がってしまった今年の4-6月期の稼働率指数の水準は101.4で前年水準より高く、前期比▲4.3%低下と大幅な前期比低下とは言え、高い水準にありました。
実は、稼働率指数は、増税直後の4、5月はまだ高い100(前年、平成25年平均の指数値)越えの水準にあり、大きく落ち込んだのは6月からで、8月まで低下が続きました。

そして9月からV字の上昇となっているところです。

◎鉱工業指数 参考図表集

◎10月の指数確報の概要資料

◎10月の指数確報 公表冊子