経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

生産量の回復よりも勢いのある10月の稼働率の続伸状況

現在のところ、生産能力指数は長期的に低下を続けています。このため、10月もそうですが、ここ1年ほど鉱工業生産指数の動きと稼働率指数の動きに違いが出ています。

生産能力指数は、平成24年末、2012年末の段階で前年比▲1.6%低下となっており、同様に平成25年末、2013年末の段階でさらに前年比▲1.1%低下となっています。
この24、25年の2年間で23年末比▲2.7%も生産能力が低下していたことになります。

さらに、本年に入っても生産能力指数は低下を続けており、生産指数が最も低くなった8月の能力指数95.0で見れば、▲4.8%低下と5%近くも生産キャパシティーが低下していることになります。

この生産能力の低下のために、生産指数の低下ほどには、稼働率指数は低下せず、前年水準を上回る状態が続いていました。
今年でみても、稼働率指数が前年水準割れとなったのは、8月のみでした。
 
結局、生産や出荷の状態に比べると、生産能力が低下している分、稼働率の状況は低下の程度が低く、増税直後の生産が多少強気であったことの背景には、生産量の水準もさることながら、生産現場の稼働状況が相対的に良かったことが背景にあるのかもしれません。

 

上のグラフは、生産能力指数、稼働指数、そして鉱工業生産指数を一つのグラフに描いたもので、このグラフは参考図表集にも掲載しておりますので、ご活用ください。

 

◎鉱工業指数 参考図表集

◎10月の指数確報の概要資料

◎10月の指数確報 公表冊子