経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

設備廃棄の進む10月の化学工業

10月の生産能力指数では、対象業種14業種のなかで、化学工業、情報通信機械工業、電子部品・デバイス工業の5業種が能力低下業種でした。
そして、「はん用・生産用・業務用機械工業」、輸送機械工業、鉄鋼業等の5業種が能力上昇、残りの4業種は横ばいという結果です。
 
このうち、10月の生産能力低下への寄与がもっと大きい業種が、化学工業でした。

この化学工業で生産能力を低下させた事業所様では、10月に複数のプラントにおいて設備廃棄が廃棄され、生産自体を廃止するということだそうです。
今年の3月には、石油精製設備の大規模な停止・廃棄がありましたが、石油化学関連のプラントの整理はまだ進んでいくようです。

10月については、この化学工業の設備廃棄による生産能力の低下の影響が大きく出ていました。


それに次ぐ低下寄与を見せている情報通信機械工業や電子部品・デバイス工業では、生産ラインの見直しによる能力の低下ということで設備の廃棄ということではないようです。
また、その10月の影響度合いは、化学工業の半分程度であり、10月の生産能力の低下においては、やはり化学工業における設備廃棄が目を引きます。

 

下の表は、公表冊子に掲載している化学工業の稼働率指数や生産能力指数の時系列データです。

 

業種別の生産能力や稼働率の変動にも興味深いものがありますので、公表冊子の業種別のデータにもお目通しいただけると光栄です。

 

◎鉱工業指数 参考図表集

◎10月の指数確報の概要資料

◎10月の指数確報 公表冊子