経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

西日本で在庫の積み上がる地域別の在庫循環

経済産業省では、全国の鉱工業指数とは別に、各経済産業局別の鉱工業指数を作成、公表しております(公表は各経済産業局ごとに行っています)。

 

以前、各局別の生産指数の動きをご紹介したことがあります。

 

「関東=東北」、「近畿=四国」の間に密接な相関のある鉱工業生産指数 - 経済解析室

 

今回は、各局別の生産指数と在庫指数を使って、各地域別の在庫循環図をご紹介しようと思います。

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在庫循環図は、横軸に鉱工業生産の前年同期比を、縦軸に鉱工業在庫の前年同月比をとって、各四半期の点を時間を追って描いたものです。

この点の軌跡は一般に景気変動に合わせて反時計回りに回転します。

これらの8地域の在庫循環図を比較すると、地域ごとに在庫循環の局面が異なっていることも読み取れます。さらに、もっとも興味深いのは、もっともウェイトの大きい関東地域を除いて、中部と近畿の境界線で東日本と西日本で分けると、在庫は関東圏と西日本で積み上がっていることが分かります。

東日本では在庫が積み上がっておらず、関東圏の在庫の積み上がりも相対的に低い状態であることから、目下、全国の指数でみた在庫循環は、「在庫積み上がり局面」にありますが、それは西日本における在庫の積み上がりによるものであると推測できます。

 

この資料をスライドシェアにもアップしておりますので、ご活用ください。