経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

輸出不振

輸出比率の高い普通乗用車、輸出比率が劇的に低下している小型乗用車;乗用車車種別国内生産台数の概観

なかなか、日本国内の自動車市場の勢いが回復しない、とお嘆きの貴兄も多いかと思います。他方で、北米市場における日本車販売は好調が続いているようです。 そこで、改めて日本の基幹産業である自動車産業の国内自動車生産と輸出について、「車種別」に確認…

日本製造業の海外展開では、「環太平洋化」が進展。北米と中国における現地法人の活動が大きなウェイトを占めている。北米ではリーマンショック前の水準を超える活動水準となっており、中国は東日本大震災後に法人数等が大きく伸びている。

今世紀に入って、日本の製造業のグローバル化も進み、日本企業の出荷のうち3割が海外拠点(海外現地法人)からのものとなっています。また、それらの出荷先についても4割が海外市場となっています。同時に、日本から輸出量の5割以上が、生産財となってお…

(経済解析室ニュース)5四半期連続の低下となった中国向け出荷 ;現地法人の先行き期待感も鈍化傾向

2015年12月に公表したミニ経済分析「中国向け出荷減少の背景には何があるのか?~現地法人と電子部品を中心に~」では、中国向け出荷の減少の背景について、経済産業省の統計指標及び調査結果を中心に用いて定量的な分析を行い、考察しました。 今回の…

5四半期連続の前期比低下となっている日本からの中国向け出荷の推移と、中国の日系現地法人の先行き期待感の鈍化について、検討してみました。その説明エントリーをまとめておきます。

かっては、「アメリカが咳をすると、日本は風邪を引く」と言われたものですが、現在では、中国の経済状況も日本産業と密接な関係があります。 そこで、日本からの中国向け出荷の推移やその内容、そして、日系製造業企業の中国に立地する現地法人の先行き見通…

実は、中国における我が国現地法人の売上高は2015年第4四半期に前年同期比0.9%と5期ぶりのプラスとなりましたが、先行き期待感は鈍っています。

前のエントリーでは、2015年第1四半期以降の中国向け出荷の低下に大きく影響を及ぼしている「電子部品・デバイス工業」と「輸送機械工業」に焦点を当て、それぞれの内訳業種や内訳品目の中国向け出荷の動向を確認しました。 keizaikaisekiroom.hatenabl…

2015年の最後の四半期に、中国向けに出荷される「集積回路」の出荷が大きく低下していました。

前のエントリーでは、2015年第1四半期以降の中国向け出荷の低下には、業種別では「電子部品・デバイス工業」と「輸送機械工業」、財別では「生産財」の低下が大きく影響していることを確認しました。 keizaikaisekiroom.hatenablog.com 今回は、「電子…

2016年第1四半期の中国向け出荷指数は、88.3(前期比▲0.9%)と5四半期連続の低下となりました。

2015年12月に公表したミニ経済分析「中国向け出荷減少の背景には何があるのか?~現地法人と電子部品を中心に~」では、中国向け出荷の減少の背景について、経済産業省の統計指標及び調査結果を中心に用いて定量的な分析を行い、考察しました。 その結…

平成28年2月は、輸出向け出荷、国内向け出荷ともに大きく前月比低下。国内出荷は、平成24年11月の「景気の谷」レベルにまで低下している。

平成28年2月の鉱工業出荷確報値は、92.8、前月比▲4.1%低下と2か月ぶりの前月比低下となりました。この鉱工業出荷指数と貿易統計を再編集して、国内拠点から出荷されたものが国内と輸出のどちらに向けられているかを示す「鉱工業出荷内訳表」を作成…

平成27年のグローバル出荷指数でみると、昨年の10-12月期は、国内ビジネスが相対的に好調で、海外ビジネスについては輸出向け出荷が不振だった。

グローバル出荷指数とは、日本国内の製造業生産拠点と日本企業の海外現地法人(海外製造拠点)からの出荷(販売)数量を統一的に把握出来るように作成した指数です。現在は、平成22年平均を100とした指数の形で、四半期ごとに作成しています。 今回は、平…

昨年12月の米国向けと中国向け出荷では、ともに乗用車は不振だったが、設備類(資本財)は堅調。しかし、企業活動の部品や材料となる生産財出荷では米国向け好調と中国向け不振と好対照の結果となった。

平成27年12月の輸出向け出荷を仕向け先別に見てみます。 12月の輸出向け出荷前月比▲0.9%低下に対して、中東向け出荷が前月比▲13.6%低下で低下寄与が▲0.49%ポイント、ASEAN向け出荷が前月比▲2.0%低下で低下寄与が▲0.28%ポイントとな…

2015年を通して見ると輸出向け出荷は前年比でプラスだったが、12月は2か月連続の前月比低下となり、12月のレベルは昨年の最低レベルに落ち込んでいた。

平成27年12月の鉱工業出荷確報値は、94.7、前月比▲1.8%低下と2か月連続の前月比低下となりました。 この鉱工業出荷指数と貿易統計を再編集して、国内拠点から出荷されたものが国内と輸出のどちらに向けられているかを示す「鉱工業出荷内訳表」を…

2015年11月は、米国向けの資本財、中国向けの生産財の出荷が低下。ただし、化粧品に代表される非耐久消費財の中国向け出荷は微増ではあるが、堅調に推移。

出荷内訳表の輸出向け出荷の仕向け先別の結果を見てみます。 平成27年11月の輸出向け出荷前月比▲2.9%低下に対して、中国向け出荷が前月比▲4.3%低下で低下寄与が▲1.10%ポイント、米国向け出荷が前月比▲6.5%低下で低下寄与が0.97%ポイン…

11月は輸出向け出荷、国内向け出荷ともに前月比低下。ただし、輸送機械工業の輸出向け出荷が好調で、耐久消費財の輸出向け出荷は前月比上昇。注目され電子部品・デバイス工業の輸出向け出荷も前月比低下。

平成27年11月の出荷内訳を需要用途別の財別分類で見てみます。 11月の国内向け出荷を見てみると、財別分類では、前月比で上昇した財分類はありませんでした。低下寄与が大きいのは消費財、特に耐久消費財でした。生産財の国内向け出荷(及び出荷全体)…

「中国向け出荷減少の背景には何があるのか?」説明エントリーのまとめ

ミニ経済分析「中国向け出荷減少の背景には何があるのか? ~現地法人と電子部品を中心に~」について、説明するエントリーをアップしてきました。 これらのエントリーへのリンクを、ここにまとめて見ました。 この順番でお目通しいただくと、概略が分かりや…

最近の中国向け出荷の低下は、電子部品類の出荷が低下によるもの。日本の電子部品・デバイス工業は、中国需要に依存しているが、中国の鉱工業生産の伸びは鈍化。

中国向け出荷の変動の主因は、日本から出荷される生産財(事業活動の部材や原料として利用される財)でした。その生産財の中身を数値で確認してみると、電子部品・デバイス工業の電子部品関係でした。そこで、電子部品・デバイス工業の中国向け出荷の動きに…

中国向け輸出の主要な受け入れ先である中国の日系現地法人の売上げも中国国内向け売上高が前年割れ。統計的にも、中国向け出荷と中国現地法人売上高には密接な相関あり。

中国向け出荷の減少の背景には、中国に輸出された生産財の大きな仕向け先である日系製造業の現地法人の動向があります。そこで、中国の現地法人の状況について、いくつかの統計指標を確認してみました。 ◎ミニ経済分析 中国向け出荷減少の背景には何があるの…

中国向けの出荷は、2014年第4四半期をピークに低下してきており、2015年第3四半期には前年水準を割り込んでいます。その変動の要因は、生産財の出荷の変動でした。

中国経済についての様々な見解が論じられていますが、いくつかの経済指標を用いて、中国向けに日本から輸出される財の動きについて検討してみました。 ◎ミニ経済分析 中国向け出荷減少の背景には何があるのか? ~現地法人と電子部品を中心に~|その他の研…

昨年の消費増税後の推移では、1997年の消費増税時に比較して、耐久消費財の落ち込み度合いが大きい

前回の消費増税時である1997年と昨年の鉱工業出荷の推移を比較してみます。 それぞれの増税前(前年)の年間平均を100とした鉱工業出荷指数で、前回(平成8~9年)と今回(平成25~26年)の推移を見ると、今回は増税開始月(4月)から低下幅が大きく…

輸出の反落により大きく低下した2月の鉱工業出荷

平成27年2月速報の鉱工業出荷は、指数値で100.2、前月比は▲3.4%低下と3か月ぶりの低下となりました。 出荷全体のうち、輸出向け出荷の指数値は101.7、前月比▲9.7%低下となりました。1月の輸出向け出荷の前月比上昇幅は、9.3%上昇…

輸出は機械工業を中心に2月は不調、国内向けは全体としては前月比低下であるが、素材系の3業種は好調

平成27年2月の出荷内訳表の業種別、需要先別の財分類を見ていきます。 2月の輸出向け出荷では、14業種中、石油・石炭製品工業を除く、13業種が前月比で低下ということになりました。低下寄与が大きいのは、輸送機械工業、「はん用・生産用・業務用機…

国内向け出荷が多少低下したが、輸出の急減と輸入の増加が全体を動かした今年の2月の鉱工業出荷動向

今年2月の出荷は1月と打って変わって、前月比▲3.4%低下となりましたが、その出荷の低下の主因は輸出向け出荷の低下で、前月比▲9.7%低下と1割近い低下となっています。 輸出向け出荷が特に低下したのは、財別分類では生産財と資本財で、業種別では…

日系製造業の海外比率は、過去の同じ四半期との比較で、2014年Ⅲ期に過去最高となっています(10年前に比較すると、1.5倍に)

グローバル出荷指数の海外出荷指数、国内出荷指数を用いると、日本国内の鉱工業の活動と日系現地法人の活動の比率として、「海外出荷比率(品目ベース)」を計算することができます。平成26年Ⅲ期の海外出荷比率(品目ベース)は、28.6%となり、前期に…

日系製造業の海外現地生産は、どの地域で盛んかといえば、やはり北米での活動の割合が高い

2014年Ⅲ期までのグローバル出荷における海外出荷指数の地域別の動向を見ると、やはり北米地域の存在感が大きくなっています。北米地域に次ぐのが、香港を含む中国です。地域別海外出荷指数の合計124.1(地域別にデフレートしているので、業種別を合…

鉱工業出荷内訳表・鉱工業総供給表でみる鉱工業の内外需動向 2014年11月速報

2014年11月分の鉱工業出荷内訳表と総供給表を公表しています。 11 月の鉱工業出荷は 97.2、前月比▲1.4%と 3 か月ぶりの低下となりましたが、うち国内向け出荷は 96.0、同▲1.1%の低下であり、輸出向け出荷は 102.8、同▲1.9%の低下となりました。 11 月の鉱…

2011年後半に転換点があった日本からアメリカへの自動車輸出

昨今の円安にもかかわらず、日本からの輸出が回復しないという議論があります。 そこで、日本から輸出の先導役である自動車輸出、それも最もボリュームの多いアメリカ合衆国への輸出と、そのアメリカの自動車市場における日本車販売との関係を分析してみまし…