読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

ここの所、動きの目立つスポーツ関連産業活動指数についてご紹介します。

 今月の「ミニミニトピックス」は、2017年3月13日に発表した1月分の第3次産業活動指数より、再編集系列(スポーツ関連産業)の結果概要を紹介します。

 

◎結果概要のページ

www.meti.go.jp

 

 

平成29年1月のスポーツ関連産業

  • 平成29年1月期のスポーツ関連産業は102.8、前月比7.4%と2か月連続の上昇。
  • 内訳の業種別寄与度(試算値)をみると、上昇に寄与したのは相撲(15.83%p)、フィットネスクラブ(5.28%p)。
  • 「観るスポーツ」の盛り上がりがここ数年良くなっている。「するスポーツ」ではフィットネスクラブ、「観るスポーツ」では相撲の伸びが、やはり目立つ。
平成22年=100、単位:%、%ポイント
 季節調整済指数原指数
指数前月比※指数前年同月比
スポーツ関連産業 102.8 7.4 52.1 1.2
 プロスポーツ(スポーツ系興行団) 148.8 10.05  20.2 4.7
  相撲 326.5 15.83 326.5 1.3
  ボクシング 136.0 -4.99 30.2 79.8
  プロ野球 0.0 0.00 0.0 -
  サッカー 0.0 0.00 0.0 -
  ゴルフ 0.0 -0.80 0.0 -
 スポーツ施設提供業 101.1 -2.59 75.0 0.4
  ゴルフ場 97.9 -9.91 58.4 1.0
  ゴルフ練習場 87.7 1.17 74.2 0.3
  ボウリング場 69.5 0.84 81.7 -4.8
  フィットネスクラブ 112.3 5.28 109.1 0.5
     ※プロスポーツ(スポーツ系興行団)以降はスポーツ関連産業に対する寄与度(試算値)


 
 
 
 

 

 ◎データPDF

 

 

f:id:keizaikaisekiroom:20170415112957p:plain

 

出荷海外比率や海外市場比率は小幅な動きで、2016年には天井感が見られた。逆輸入比率は、2016年に反転上昇気味となり、同年Ⅳ期に大きく上昇。;グローバル出荷指数その3

グローバル化比率

 グローバル出荷指数とは、製造業の海外現地法人の出荷量と国内生産拠点から出荷量を合算して、日本の製造業のグローバルな活動を指標化したものです。この指標化により、海外生産と国内生産の動きを同じ土台の上で比較できるようになります。

f:id:keizaikaisekiroom:20170414111713p:plain


 このグローバル出荷指数を用いると、日本の製造業のグローバル化の進展具合を推し量る指標として、出荷海外比率や海外市場比率といった、「グローバル化比率」を計算することができます。

出荷海外比率:グローバル出荷に占める海外拠点からの出荷の比率
外市場比率:グローバル出荷のうち、海外市場向けに出荷される比率
逆輸入比率 :日本の輸入のうち、日系海外現地法人が日本向けに出荷したものの比率

 

 今回は、この3指標の2016年Ⅳ期までの推移について確認していきたいと思います。

 

f:id:keizaikaisekiroom:20170414111729p:plain

 

海外拠点からの出荷は、全体の3割弱。この比率は前年水準からは低下。

  まず、2016年Ⅳ期の出荷海外比率は29.6%で、グローバル出荷全体の3割は、海外現地法人からの出荷が占めているということになります。

 この出荷海外比率は前年同期比で低下(2015年Ⅳ期は、30.0%)です。出荷海外比率が、2016年Ⅲ期も前年同期比で低下しており、2期連続の低下で、低下幅も拡大しています。

 そもそも、出荷海外比率が前年に比べて低下するのは、2012年Ⅰ期以来、18期ぶりのことで、ほぼ4年ぶりということになります。

f:id:keizaikaisekiroom:20170414112017p:plain

 

  この出荷海外比率の低下の要因は、国内要因です。国内出荷指数が前年同期比で低下すると出荷海外比率の上昇要因となり、国内出荷指数が前年同期比で上昇すると出荷海外比率の低下要因となります。

 2016年Ⅳ期の低下は、そのほとんどが国内要因、つまり国内出荷指数の前年同期比の上昇によるものでした(国内出荷指数の前年同期比1.8%上昇、海外出荷指数の前年同期比マイナス0.2%低下)。

f:id:keizaikaisekiroom:20170414112101p:plain

 

 出荷海外比率には明瞭に季節変動が見られるため、その比率の値を過去の値と単純に比較することができません。よって、季節変動を排除した季節調整済みの出荷海外比率も試算しています。

 その季節調整済みの同比率で、経時的変化を確認すると、2015年Ⅳ期からの1年間の動きは小幅なものとなっていましたが、2016年Ⅳ期は前期よりも若干上昇しています。ピークは、2015年Ⅳ期で、そこから非常に緩やかではありますが、出荷海外比率は低下してきているようで、天井感が出てきています。

f:id:keizaikaisekiroom:20170414112145p:plain

 

外市場比率は40.9%で、天井感あるも、ごくわずかに上昇

 2016年Ⅳ期の海外市場比率は40.9%でした。季節調整を施した海外市場比率をみると、過去最高となった2016年Ⅰ期から2四半期連続で低下したのちのⅣ期は上昇となっています。
 ただ、海外市場比率も、出荷海外比率と同様に、小幅な動きとなっており、2015年後半から2016年にかけて天井感が出てきていると言えるかと思います。

f:id:keizaikaisekiroom:20170414112315p:plain

 

2016年Ⅳ木には、逆輸入比率が大きく上昇

 さて最後に、2016年Ⅳ期の逆輸入比率は26.3%でした。季節調整値で時系列変化をみると、逆輸入比率は前期から大きく上昇していました。

 2015年は、1年を通じて低下傾向でしたが、2016年に入って反転し、再び輸入量の4分の1を超える分が海外現地生産となっていました。ただ、これには、海外現地法人の日本向け出荷の増加と合わせて、日本の輸入量が前年に比べて低下していることも影響しています。

f:id:keizaikaisekiroom:20170414112439p:plain

 

 逆輸入比率の上昇を業種別にみると、「電気機械工業」と「はん用・生産用・業務用機械工業」の逆輸入比率が、2016年Ⅱ期以降3期連続で上昇していることが基調的な動きを生み出しているものと思われます。
 これに加えて、同年Ⅳ期に輸送機械工業の逆輸入比率が6割を超える水準に跳ね上がっており、製造工業全体の逆輸入比率の上昇を生み出しています。確かに輸送機械工業の輸入品供給指数は、2期連続で前期比低下となって、Ⅳ期の水準は低くなっており、その影響が出ているようです。

f:id:keizaikaisekiroom:20170414112514p:plain

 

 2016年Ⅳ期のグローバル化比率を概観すると、出荷海外比率や海外市場比率には、顕著な低下は見られないものの、2016年を通して天井感が続いていたようです。

 一方、逆輸入比率は、日本の輸入量の低下を背景に、上昇気味だったところに、Ⅳ期には、海外現地法人の日本向け出荷が伸び、特に輸送機械工業の分野で逆輸入比率が上昇したという「まとめ」になるかと思います。

 

 

 

 

◎ミニ経済分析のページ

www.meti.go.jp

 

◎スライドショー

 

 ◎5分間ナレーション

<class="centerPosT mb15">

 

 http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/archive/kako/20170414_1.png

 

 

Youtube 

 

 

関連エントリー

 

 keizaikaisekiroom.hatenablog.com

 

 

keizaikaisekiroom.hatenablog.com

 

keizaikaisekiroom.hatenablog.com

 

 

2016年Ⅳ期の海外出荷(海外現地法人の出荷)指数は、自国向け指数と共に、日本向け指数も増加。地域的にはアジアの現地法人の活動が活発で、業種的には幅広く伸びていました。;グローバル出荷指数その2

 グローバル出荷指数とは、製造業の海外現地法人の出荷量と国内生産拠点から出荷量を合算して、日本の製造業のグローバルな活動を指標化したものです。この指標化により、海外生産と国内生産の動きを同じ土台の上で比較できるようになります。

 

 今回は、2016年10~12月期の計算結果のポイントを解説していきます。

 ここでは、海外出荷指数の動きを主要4業種、輸送機械工業、電気機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、化学工業に分けて見ていきたいと思います。なお、電気機械工業は、狭義の電気機械工業に情報通信機械工業、電子部品・デバイス工業を合計したものですので、鉱工業指数などと対比される場合には、ご注意ください。

 

輸送機械工業の海外出荷は、過去最高を更新

 海外現地法人の活動をあらわす海外出荷指数では、主要業種のうち、輸送機械工業は前期比2.6%上昇、電気機械工業は前期比2.0%上昇、はん用・生産用・業務用機械工業は前期比0.9%上昇、化学工業は前期比3.8%上昇と、主要4業種はいずれも前期比上昇となっていました。

 

 

 海外出荷の前期比1.8%上昇に対する寄与では、輸送機械工業が前期比1.3%ポイントの上昇寄与となり、大半を占めていました。とはいえ、主要4業種が揃って、海外出荷全体に対し前期比上昇寄与となりました。

 特に、輸送機械の上昇が目立ち、2016年Ⅳ期の指数値145.2は、2015年Ⅳ期を超える高いレベルであり、過去最高値になりました。

 

 

 指数値の業種比較をすると、製造工業全体の海外出荷指数が130台ですが、輸送機械工業以外の主要業種3業種、そして「それ以外の業種」も指数レベルは120台以下であり、輸送機械工業の140台と、大きくレベル感が異なります。

 ここからも、日系製造業の海外現地法人の活動において、構成比で50%を占める輸送機械工業の2010年からの伸びが如何に大きいかが分かると思います。

 

自国向け出荷のみならず、日本向け出荷も伸びていた

 海外現地法人の出荷先ごとに、「自国向け(=現地法人の立地国向け)」、日本向け、第三国向けの各指数を計算しています。

 2016年Ⅳ期の指数値をみると、自国向け指数が指数値135.3、前期比1.7%上昇、日本向け指数が118.3、前期比8.0%上昇、第三国向け指数が123.5、前期比3.0%上昇となりました。

 

 

 

 海外出荷の前期比1.8%上昇に対して、現地法人の立地国市場向けの自国向け指数の寄与が前期比1.1%ポイントと過半以上の寄与であり、引き続き海外現地法人の「地産地消」の生産となっており、自国向け出荷の構成比も62.4%を占めています。

 ただ、2016年Ⅳ期の特徴としては、日本向け指数の伸びが大きく、寄与的にも0.8%ポイントとここ数年にない大きな寄与を見せました。この日本向けの海外出荷指数118.3は、過去最高値となっています(歴代2位は、2015年Ⅱ期の116.6)。

 

 

 2016年Ⅳ期には、日本の輸入に占める海外現地法人の日本向け出荷の比率である逆輸入比率が前期よりも高くなっていました。

 鉱工業総供給表を見ると、日本の輸入品供給は2016年に、リーマンショックからの回復後はじめて前年比マイナス2.5%低下となりました。よって、逆輸入比率の上昇には、分母となる輸入品供給指数の低下の影響もあるようですが、同時に、海外生産の日本向け生産の増加の影響もあることになります。

 
 

アジア立地の現地法人の活動が活発化で、北米の現地法人は前期比低下

 海外出荷については、海外現地法人の立地地域別に「北米」、「中国(含 香港)」、「ASEAN4」、「それ以外の地域」に分けて指数化しています。

 2016年Ⅳ期の指数値をみると、北米指数が指数値155.1、前期比マイナス2.0%低下、中国指数が130.4、前期比4.3%上昇、ASEAN4指数が119.6、前期比3.5%上昇となりました。

 

 

 

 海外出荷の前期比1.8%上昇に対して、中国指数の寄与が前期比1.0%ポイント、ASEAN4指数の寄与が0.6%ポイントとなり、上昇寄与の大部分をアジア地域の現地法人の出荷の増加が担っていたということになります。

 前期である2016年Ⅲ期には、「一強」となっていた北米指数は、マイナス0.6%ポイントの低下寄与でしたが、この低下をアジア地域の海外出荷の伸びが補って、海外出荷指数は2期ぶりの前期比上昇となっていました。

 

 

 2016年Ⅳ期の海外出荷指数では、業種的には主要4業種と幅広い上昇をみせ、仕向け先的には、引き続き現地法人の立地国向けである自国向け指数の上昇寄与が大きいのですが、日本向け指数も伸びていました。そして、地域的には、北米の現地法人の活動は前期比マイナスでしたが、アジア(中国、ASEAN)の現地法人の伸びによって補われていたということです。

 

 

◎ミニ経済分析のページ

www.meti.go.jp

 

◎スライドショー

 

 ◎5分間ナレーション

<class="centerPosT mb15">

 

 http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/archive/kako/20170413_1.png

 

 

Youtube 

 

 

関連エントリー

 

 keizaikaisekiroom.hatenablog.com

 

 

keizaikaisekiroom.hatenablog.com

 

 

keizaikaisekiroom.hatenablog.com